サービスから出る廃棄0への取り組み
デファクトスタンダードが目指す「サスティナビリティ」
「サスティナブル」は「ずっと続けていける」を意味します。
わたしたちの世代のみならず、未来を生きる人々も平和で豊かに暮らし続けていける社会が「サスティナブルな社会」です。そのためにリユース業界にいるわたしたちができること。貧困、環境問題、ゴミ問題、働き方、健康。
どこかで聞いたことがある問題と思わず自分ごとに。先進国である日本こそ背けてはいけない課題です。
デファクトスタンダードはファッションからサスティナブルの取り組みを支援します。
現在抱えている問題

【1年間に約70万トンの衣料品が捨てられています】
1年間に日本国内で流通する衣料品のうち、3R(リサイクル・リユース・リペア)の割合は約26%。
そのうち7割程度が廃棄されているのではないかと思われます。
また、「使わないけど、自宅に眠らせている」と回答した人は衣料品・服飾品は54.6%、ブランド品は60.3%という結果が読み取れます。衣料品の廃棄は、業界においても大きな問題です。ブランディアは、今後もパートナー企業様とサスティナブルな選択肢の幅を広げていきたいと考えています。
【参考】
独立行政法人 中小企業基盤整備機構「繊維製品3R関連調査事業」報告書
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6020255/www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/common/chushou/b_keiei/keieiseni/pdf/53267-01.pdf
環境省「データで見る消費者とリユース」
http://www.env.go.jp/recycle/circul/reuse/confs/tokuhon_2.pdf
1. 1着を長く大切にするために、よりたくさんの人に提供できるような仕組みにします。
ブランディアは、お客様がいらなくなった衣料品を「宅配買取」によって買取り、他の誰かにとって新しい価値へと生まれ変わる機会を「ブランディアオークション」をはじめとする複数のECサイトを通じて提供しております。
今後は特に海外に販路を拡大し、マーケットに応じて販売価格を適正化させることで買取価格にも還元し、お客様の満足度向上を図っていきたいと考えています。
2. 形をなくしても、素材としての活用方法を見出します。
状態が悪くなったとしても、素材の特徴や良さが残っていることがよくあります。「最後の最後まで使い切る」手段を見出し、ものとしての価値に向き合い、リサイクルを推進していきます。
3. サービス工程や私たちの挑戦を明確にします。
お送りいただく衣料品を私たちがどのように触れて、見て、値段をつけていくのか、新しい選択肢の中で衣料品がどのように形を変えていくのか、私たちの新しい挑戦を明確にしていきます。
4. 廃棄品削減のための啓発活動をします。
お送りいただく衣料品の中には「品質表示タグ」を切り取らなければお買い取り可能なものや、加工していなければ買取基準を満たすものが多数あります。品質自体に問題はないのに、買取サービスでは「買取出来ない」衣料品を減らすための啓発活動を行います。
集計期間:2020年9月
査定数に対する廃棄・買取・返却の割合
廃棄の理由
廃棄品のジャンル内訳 上位20ジャンル
廃棄理由ごとのジャンル内訳
「状態が著しく悪い」ために廃棄された品
上位10ジャンル
「品質表記の不備」のため廃棄された品
上位10ジャンル
廃棄数の多い素材 上位10種
9月の取り組み
【金沢文化服装学院様とのコラボ企画開始】
衣料品の廃棄問題をファッション業界の未来を担う学生さんたちも考えるべき問題として、高い関心を寄せている金沢文化服装学院様と連携し、「ブランディア×金沢文化服装学院コラボ#廃棄0プロジェクト」を開始いたしました。
このプロジェクトでは、当社から提供した廃棄衣料が、学生のみなさんの手で7着のドレスに生まれ変わります。また素材の提供だけではなく、学生のみなさんを対象に、当社の取り組みや衣料品廃棄の状況についての講座を行いました
廃棄率・廃棄量の推移
推移について
7月〜9月は、廃棄となる衣料品の「数」は4〜6月期よりも3割ほど減少したものの、査定数自体も減少していため、「廃棄率」は微増するという結果となりました。今後は廃棄衣料の素材提供を簡単にするオリジナルシステムによって、素材としての活用を推進し、さらなる廃棄率減少に努めて行きます。